双極性障害の薬を使い分けて上手く症状を克服させよう

落ち着かせる

ベッドに寄りかかる女性

気分の波を沈める

双極性障害の改善に効く薬の一つとして処方されるのが、抗精神病薬となっています。抗精神病薬では、ハイになった状態を落ち着かせることが出来るので、気分の波を落ち着かせることが可能となっています。躁状態が重くて、うつ状態はさほど重くないというような場合に処方される薬となっています。そのため、双極性障害について精神科に診断を行って貰う場合は、躁状態とうつ状態それぞれの状況について、きちんと伝えておくことが大切です。また、精神科によっては質問を行ってくれるところもあるので、自分自身から言いにくいというような場合は、上手く話しやすい医師を見つけてから診察を決めるのも良いでしょう。

抗うつの効果

抗精神病薬には、躁状態を落ち着かせる効果を持っていますが、最近では抗うつの作用を持った薬も開発されるようになりました。しかし、国内ではまだ認可されていないため、現在は躁状態を沈める効果しか得ることが出来ません。なお、別の種類の精神薬では、躁状態とうつ状態を防ぐ効果を持つ薬もあるので、気持ちが上がる時と下がる時の差が激しいというような場合は、これらを導入してみると良いでしょう。双極性障害を克服するためには、患者ごとの症状に合わせて薬や治療方法を提案してもらうことが重要になります。双極性障害の治療に特化した精神科のそれぞれの評判や提供している治療方法を踏まえながら、通う医院を決めていくようにすると良いでしょう。

双極性障害とはどのような病気か

双極性障害とは、気分が落ち込むうつ状態と気分が高まる躁状態を繰り返す病気です。以前は躁うつ病と呼ばれましたが、この病気の概念は、19世紀末には概念が整理された病気です。 うつ状態中は、うつ病と間違われやすいのですが、双極性障害は、躁状態(躁エピソード)が現れ、この状態が出ることがうつ病とは違うところです。 躁状態とうつ状態は、長ければ数年毎に切り替わりますが、病気が長期化するとだんだんと切り替わりの間隔が短くなり、数日で切り替わることもあります。 躁状態の時には、本人としてはとても調子が良く、眠らなくても平気だったり、上機嫌でおしゃべりになり、何事もうまくいっているように感じ、病気という自覚はありません。周囲の人からは、常軌を逸した行動で、明らかな異常と感じるものですが、病気だと理解してもらえず、はじめからこのような人格だと判断されるなど、病気に気付きにくい、また、本人も病気だと認めたがらないという問題が生じやすいのが双極性障害の注意すべきところです。

病気としっかり向き合い、治療を続けていくこと

双極性障害は、放置しておいても、自然治癒する病気ではありません。基本的には、薬物治療が行われ、リチウムなどの気分安定薬を使います。薬物などで適切に治療されれば、症状は大きく改善できる病気です。 なお、双極性障害のうつ状態中にうつ病と診断され、抗うつ薬を処方されると、急激に躁状態に引き起こす可能性も出るため、正しく双極性障害と診断されることが重要なポイントです。 この病気は、薬を飲み続けるなど長く付き合う必要がありますが、適切な治療のためには、自分の病気について、しっかりと理解し、自ら受け入れること、そして症状が悪化した時など、本人がおかしいと気づけない事もあるため、家族や職場など周囲の人たちも病気を理解していくことが、とても大切です。